Webデザイナーは「やめとけ」?言われる5つの理由とAI時代の将来性・後悔しない始め方

Webデザイナーを目指そうとするとき、「やめとけ」という言葉を見て、本当に大丈夫かと不安になっていないでしょうか。未経験から転職や副業を考えるほど、ネガティブな声は気になり、最初の一歩を踏み出しにくくなります。

ただ、そうした声には確かに事実も含まれますが、その多くは正しく準備すれば十分に避けられます。作業者で止まらず設計まで考えて学べば、AIが普及した時代になっても十分に目指せる仕事です。

この記事では、5つの理由の真偽から将来性、向き不向き、後悔しない始め方までを順に整理します。目指すべきか迷っている方が、自分なりの判断軸を持てるよう解説するので、ぜひ参考にしてください。

「やめとけ」と言われる不安を確かめながら、自分に向いていそうなスクールも早めに知っておきたい場合もあります。

当サイトでは、目的別におすすめのWebデザインスクールを、料金や補助金、サポートの違いまで比較しています。スクール選びの全体像から先につかみたい方は、下記のおすすめ比較記事もあわせてご覧ください。

Webデザインスクールおすすめ10選!目的別の選び方・費用相場・受講者の声まで解説

Webデザイナーが「やめとけ」と言われる5つの理由

まず、「やめとけ」と言われる代表的な5つの理由を、その背景にある事実とあわせて確認していきます。どの理由にも一定の根拠はありますが、極端に受け取ると、かえって不安が大きくなるだけです。

声の中身を具体的に知れば、うわさや印象に流されず、自分にとってのリスクかどうかを冷静に判断できます。ここでは、検索でよく見かける5つの理由について、それぞれの中身を順番に見ていきましょう。

①単価が下がりやすく「作業者」は稼げない

1つ目は、参入する人が増えた結果、簡単な案件ほど価格競争が起こり、単価が下がりやすい理由です。分かれ目になるのは、指示どおりに作る作業者か、目的から逆算して考える設計者かの違いになります。

バナーの量産やテンプレートに沿った制作だけを請け負っていると、報酬の単価はなかなか上がりません。同じWebデザイナーであっても、担当する仕事の質によって、得られる報酬は大きく二極化していきます。

つまり、稼ぎにくい原因は職業そのものではなく、作業の範囲にとどまり続ける働き方です。裏を返せば、自分が担える領域を広げていくほど、報酬を伸ばせる余地も大きくなっていきます。

②学び続けないとスキルが陳腐化する

2つ目は、Web業界は移り変わりが速く、学びを止めるとスキルがすぐ古くなってしまう理由です。主流のデザインツールやコーディングの手法は、数年という短い周期で次々に入れ替わります。

業務時間の外でも新しい知識を学ぶ必要があり、その負担を重いと感じる人も少なくありません。学びを止めてしまうと、対応できる案件は少しずつ減り、やがて収入にも響いていきます。

逆に、学び続けられる人ほど、需要のある領域に長く残りやすいのも確かです。学習を負担ではなく強みに変えられるかどうかが、長く活躍するための分かれ目になります。

③参入者増で「飽和している」イメージがある

出典:IT人材需給に関する調査(概要)|経済産業省

3つ目は、未経験から学ぶ人が年々増えていて、市場が飽和しているように見えてしまう理由です。スクールや教材が充実し、初心者向けの案件には応募が集中しやすくなっているのは確かです。

一方で、Web・IT分野の全体では、即戦力となる人材がむしろ足りていません。経済産業省の調査では、2030年に最大で約79万人のIT人材が不足すると試算されています。

数が増えていることと、飽和して食えない状態になることは、まったくの別物です。求められる即戦力の層に届けば、仕事に困る場面は少なくなっていきます。 

④納期前は残業が増えやすい

4つ目は、クライアントワークでは納期を守るため、時期によって労働時間に波が出やすい理由です。特に、複数の案件が重なったときや締め切り前には、どうしても忙しくなりがちになります。

ただし、忙しさの度合いは、選ぶ働き方によって大きく変わってきます。納期がきびしくなりやすいのは、受託の案件を多く抱える制作会社です。

自社サービスを持つ事業会社や、案件量を調整できるフリーランスなら、比較的抑えやすくなります。残業の多さは職業の宿命ではないため、働く環境を見極めれば負担は軽くできます。

⑤AIに代替されやすい領域がある

5つ目は、定型的な業務がAIに代替されやすく、特に近年強く不安視されている理由です。テンプレートどおりの単純なデザインや定型のコーディングは、AIやツールで素早く作れます。

こうした作業が中心の仕事ほど、今後の自動化で置き換わりやすい部分です。AIに仕事を奪われるのではという不安の多くは、ここから生まれています。

ただし、これはあくまで定型的な作業に限った話で、すべてが置き換わるわけではありません。狙いを考えて構成を組み立てる仕事まで、まるごとAIに任せられる段階ではないからです。

「やめとけ」は本当か?Webデザイナーの将来性とAI時代の実態

ここからは、「やめとけ」という声が本当なのかを、将来性とAIの面から確かめていきます。前章で挙げた理由を踏まえても、過度に悲観する必要はまったくありません。リスクの裏側には、これから目指す価値を支える材料がいくつもそろっています。

むしろ正しい対策を知れば知るほど、これから伸びていく職業だと分かってきます。ここでは、収入の実態、AIとの付き合い方、将来必要なスキルを順に見ていきましょう。

収入はレベル次第|作業者の月5〜10万から戦略デザイナーの月30万超へ

収入は、身につけたスキルのレベルに応じて、段階的に変わっていきます。自分には無理かもしれないと身構えるより、報酬の階段として捉えると考えやすくなります。あくまで目安ですが、レベルごとの月収のイメージは次の通りです。

レベル月収の目安主な仕事
作業者・副業月5〜10万円指示どおりのバナーや簡単な制作
設計まで担う層月30万円超UX・要件定義を含むサイト全体の設計

なお、厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)では、平均年収は約509万円とされています。

金額はあくまで目安であり、案件を継続して取れるかどうかにも大きく左右されるものです。それでも、上の段へ進む道が用意されていると知っておくと、学ぶ意味が見えてきます。

参考:Webデザイナー|職業情報提供サイト(jobtag)厚生労働省 

AIは「作業者」を淘汰し「設計できる人」を強くする

AIは単純な作業を肩代わりする一方で、設計できる人の価値をむしろ引き上げていきます。これが、前章の⑤で挙げたAIへの不安に対する一つの答えです。

AIが得意とするのは、アイデア出しやラフ作成、定型的な処理の部分です。これらを任せれば、空いた時間を企画やUXの設計にしっかり回せるようになります。

置き換わるのは作業の部分であり、何をどう見せるかを考える役割はむしろ重要です。設計や要件定義まで踏み込める人ほど、AIを味方にしてAI時代に強くなれます。

5年後も求められるスキルの方向性

これから伸ばすべきスキルを知っておくと、学習の方向を定めやすくなります。5年後も求められるのは、AIや単純作業では置き換えにくい領域です。具体的には、次のような力が今後の強みになっていきます。

  • ユーザーの行動を読み解くUXデザイン
  • 成果につなげるマーケティングの知識
  • デザインを形にするコーディング
  • AIを使いこなして効率を上げる力

いずれも、ただ作るだけにとどまらず、成果を出すための力です。一つでも掛け合わせられれば、他のデザイナーと差をつけやすくなります。反対に、決まった作業だけを続けていると、評価も単価も頭打ちになりがちです。

Webデザイナーに向いている人・向いていない人

目指す価値が見えてきたら、次は自分に向いているかどうかを確かめていきます。ここで大切なのは、市場の事情ではなく、性格や考え方との相性で捉えることです。

向き不向きを先に知っておくと、学び始めてからのギャップを減らしやすくなります。ここでは、向いている人と向いていない人の特徴を、順番に見ていきましょう。

向いている人の特徴

向いているのは、変化を前向きに楽しみながら、学び続けられるタイプの人です。特に、次のような特徴を持つ人は、Webデザイナーとして伸びやすい傾向があります。

  • 新しいツールや手法を試すのが好き
  • 伝わり方や課題の解き方まで考えられる
  • 相手やユーザーの立場で物事を見られる
  • フィードバックを前向きに受け止められる

これらをすべて最初から備える必要はなく、学びながら少しずつ伸ばしていける力です。当てはまる部分があるなら、Webデザイナーとしての適性は十分にあるといえます。

向いていない人の特徴

反対に、次のような特徴が強い場合は、進め方を工夫したほうが安心だといえます。

  • 自分の作りたいものだけを作りたい
  • 人とのやり取りを一切持ちたくない
  • 決まったやり方をずっと変えたくない

Webデザインは、相手の要望をくみ取り、対話しながら進めていく仕事だからです。ただし、これらが当てはまっても、やめるべきという意味では決してありません。一部だけを担当する、得意分野に絞るなど、自分に適した関わり方を選ぶ道もあります。

後悔しないための始め方|まず押さえる4ステップ

最後に、後悔を避けるための始め方を、4つのステップに分けて整理していきます。やみくもに手を動かすより、順序立てて準備するほうが、結果的に近道です。

何から始めればよいかが見えると、迷う時間が減り、学習にも集中しやすくなります。背伸びはせず、今の自分にできることから一つずつ進めていけば十分です。ここでは、押さえておきたい4つのステップを、順番に確認していきましょう。

スクール選びで失敗したくない方は【Webデザインスクールは無駄と言われる理由と後悔しない選び方】もあわせてご覧ください。

まず必要な学習量の目安を知る(基礎習得は最低約300時間)

初めに、必要な学習量の目安をつかんでおくところから始めていきます。Webデザインの基礎習得に必要な時間は、最低でも約300時間が一つの目安です。

1日2時間のペースで進めると、おおよそ5ヶ月ほどかかる計算になります。「1ヶ月で稼げるようになる」といった謳い文句や宣伝もありますが、基礎が固まらないまま実務に出ると、かえって遠回りになりがちです。

短期集中には限界があるため、期間の短さより、続けられるペースを優先するほうが安心です。目安が分かれば計画も立てやすく、ゴールから逆算して無理のないスケジュールを組めます。

独学・スクールのどちらが自分に向くか見極める

次に、独学とスクールのどちらが自分に向くかを、落ち着いて見極めていきます。正解は一つではなく、性格やかけられる時間によって、向いている方法は変わるものです。費用・継続性・サポートの3つで比べると、それぞれの違いがはっきりしてきます。

比較項目独学スクール
費用抑えやすいある程度かかる
継続性ぶれやすく挫折しやすい体系立てて続けやすい
サポート自分で解決する質問や添削を受けられる

特に難しいのが、わからないことができて壁にぶつかった時です。スクールであれば質問すれば解決できますが、独学では自力で調べて解消する必要があります。

自己管理が得意で出費を抑えたい人にとっては、独学のほうが向いた選び方です。効率よく学び、途中で挫折したくない人にとっては、スクールが頼りになります。

補助金・給付金で学習の負担を抑える

スクールを選ぶ場合は、補助金や給付金で受講料の負担を抑えられることがあります。代表的なのは、国が用意している次の3つの制度です。

  • 経済産業省のリスキリング支援
  • 厚生労働省の専門実践教育訓練給付
  • 一般教育訓練給付

条件を満たせば受講料の一部が補助され、講座によっては半分以上が戻る場合もあります。ただし、対象講座や雇用保険の加入期間などの条件があり、予算にも上限があるのが前提です。

還元の方法も、受講後に戻る事後還元と、受講前に割り引かれる即時還元に分かれます。制度は変わりやすいため、最新の要件はハローワークや当サイトの無料相談でまとめて確認すると確実です。

まとめ|「やめとけ」かどうかは“始め方”で決まる

Webデザイナーは、「やめとけ」という一言だけで見限ってよい仕事ではありません。単価が下がりやすい案件や、学び続ける負担、AIによる代替など、理由には事実も含まれます。

それでも、作業者で止まらず設計まで学べば、報酬を伸ばす道もAI時代に残る道も開けます。向き不向きは性格や考え方の相性で決まり、当てはまらなくても進み方は自由に選べるものです。

迷ったら、まず学習量を知り、独学かスクールかを考え、補助金を調べる——この順で動けば、後悔は大きく減らせます。ただ、補助金が自分に使えるか、どの校が目的に合うかは、一人で調べきるのが難しい部分でもあります。

自分が補助金の対象になるか、どの校が合うかを中立の立場で確認したいときは、ぜひスクール比較ナビにご相談ください。

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