Webデザイナーの資格おすすめ10選|必要性と選び方を解説

Webデザイナーを目指すうえで、「資格は取ったほうが有利なのか」は最初に迷うポイントです。結論から言えば、Webデザイナーに資格は必須ではありません。ただし、未経験からの転職や副業を始めた時期には、学習の裏づけとして機能する場面があります。

本記事では、おすすめの資格10選を受験料・合格率とあわせて紹介し、資格が役立つ場面、目的別の選び方、取得前に知っておきたい注意点まで解説します。

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目次

結論、Webデザイナーに資格は必須ではない

Webデザイナーは、医師や弁護士のように資格が必須となる職種ではありません。採用や発注の現場で見られるのは「実際に何を作れるか」であり、資格はその制作物を裏づける補足情報という位置づけになります。

とはいえ、求人や案件募集のなかには、応募の目安として資格を挙げているものも少なくありません。副業やフリーランスで実績が少ない時期には、案件獲得のきっかけにもなります。

資格は、それ単体で仕事を保証するものではなく、実務スキルと組み合わせてこそ活きる補助的な存在です。取得そのものをゴールにせず、「何を証明したいか」を基準に選ぶと、必要性を判断しやすくなります。

Webデザイナーの資格が役立つシーン

Webデザイナーに資格は必須ではないものの、状況によっては取得が後押しになる場面もあります。ここからは、転職・就職、社内評価、副業・フリーランスという3つのシーン別に、資格がどのように役立つのかを整理します。

転職・就職で基礎知識をアピールできる

未経験からWebデザイナーへの転職・就職を目指す場合、資格は基礎知識を身につけたことを示す一つの裏づけになります。実務経験がない段階でも、学習意欲や知識の範囲を採用担当者に伝えられるのがメリットです。

ただし、採用の判断で最も重く見られるのは制作実績です。資格は評価を後押しする要素と考えておきましょう。

【転職・就職で役立つポイント】

社内評価やスキルアップにつながる

デザインや制作に携わっている方にとって、資格取得はスキルの棚卸しや学び直しのきっかけになります。体系的に知識を整理できるため、実務で不足している分野を見直したい場合にも役立ちます。

【社内評価・スキルアップで役立つポイント】

資格取得だけで社内評価が決まるとは限りません。ただし実務経験とあわせることで、学び続ける姿勢と知識の裏づけを同時に示せます。

副業・フリーランスで案件を獲得しやすくなる

副業を始めたばかりの時期は、実績がないためスキルを示す手段が限られます。資格があれば、プロフィールに書ける具体的な情報が一つ増えます。

【副業・フリーランスで役立つポイント】

ただし、継続的な発注につながるかどうかは納品物の質で決まります。資格だけで安定した収入を得られるわけではないため、実務スキルの習得も並行して進めてください。

Webデザイナーにおすすめの資格10選

ここからは、Webデザイナーにおすすめの資格10選を紹介します。まずは、それぞれの区分・証明できる領域・受験料・合格率を一覧で確認しましょう。

資格名区分主に証明できる領域受験料
(最下位級)
合格率
ウェブデザイン
技能検定
国家検定Web制作全般3級:学科6,000円

実技9,000円
3級:60〜70%
ITパスポート試験国家資格ITの基礎知識全般7,500円50.6%
(2026年4〜6月度累計)
Webクリエイター
能力認定試験
民間資格HTML・CSSコーディングスタンダード:6,400円非公表
HTML5プロフェッ
ショナル認定試験
民間資格フロントエンドの技術知識16,500円非公表
ウェブ解析士認定試験民間資格アクセス解析・Webマーケティング17,600円非公表
Photoshopクリエ
イター能力認定試験
民間資格Photoshopの操作・実務スタンダード:8,100円73.0%
(2025年度)
Illustratorクリエ
イター能力認定試験
民間資格Illustratorの操作・実務スタンダード:8,100円72.1%
(2025年度)
アドビ認定プロフェッ
ショナル(ACP)
民間資格Adobe製品のソフト操作12,980円非公表
Webデザイナー検定民間資格Web制作の知識体系ベーシック:6,050円ベーシック:65%
(2024年)
色彩検定民間資格配色・色彩の理論3級:7,000円3級:75.7%
(2025年度)

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、Webサイトの制作・運用スキルを問う国家検定です。厚生労働省の技能検定制度に基づいて実施されており、ウェブデザイン分野では数少ない国家検定として位置づけられています。

1〜3級があり、3級は実務経験を問わず誰でも受験できるため、未経験の方が最初の目標に据えやすい級です。学科ではインターネットや著作権などの知識、実技ではHTML・CSSの簡単なコーディングが問われます。

一方、2級は実務経験2年以上、1級はさらに長い実務経験が受験要件となります。未経験からいきなり上位級を受けることはできないため、3級から順に進める前提で計画を立ててください。

2級・3級は年4回実施されます(1級は学科と実技が別々の回に実施)。学科・実技の一方に合格すると、その後2年以内の試験日であれば、合格した側の試験が免除されます。

項目内容
受験料3級:学科6,000円+実技9,000円
※試験実施年度の4月1日時点で23歳未満の場合、3級実技は減額(在職者4,500円/在職者以外6,800円)
2級:学科7,000円+実技17,500円
1級:学科8,000円+実技27,000円
合格率3級:60〜70%/2級:30〜40%/1級:10〜20%
学習時間の目安公式の記載なし


ITパスポート試験

ITパスポート試験は、ITの基礎知識全般を認定する国家資格です。Webデザインに特化した内容ではありませんが、IT系の職種を幅広く目指すうえでの土台になります。

試験はストラテジ・マネジメント・テクノロジの3分野から出題され、全国の会場で通年受験できるCBT方式です。自分の都合に合わせて日程を組めるため、働きながらでも挑戦しやすい試験といえます。

ただし、デザインの実技は一切含まれません。制作スキルそのものを示すには、別の資格や制作物が必要になります。

項目内容
受験料7,500円
合格率50.6%(2026年4〜6月度累計)
※2025年度の年間合格率は48.6%
学習時間の目安公式の記載なし

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、HTMLやCSSのコーディング力を測る実践型の民間資格です。制限時間内に配布された素材を使い、実際にWebページを組み立てる実技試験が中心となっています。

出題形式はレベルによって異なり、スタンダードは実技問題のみ、エキスパートは知識問題と実技問題の両方が課されます。エキスパートではJavaScriptも出題範囲に含まれるため、コーディングの守備範囲を広げたい場合の目標にもなります。

受験は自宅などから受けられるリモートWebテスト方式です。手を動かして学んだ内容がそのまま試験対策になるため、独学の進捗を確かめる用途にも使えます。

項目内容
受験料スタンダード:6,400円/エキスパート:8,000円
※2026年4月改定後の価格
合格率非公表
学習時間の目安スタンダード:24時間/エキスパート:38時間(公式のモデルカリキュラムより)

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5やCSS、JavaScriptなどのWeb技術に関する知識を認定する、LPI-Japan運営のIT資格です。実技試験はなくCBT方式で実施され、マウスによる選択問題が中心ですが、キーボード入力を伴う問題も一部出題されます。

試験は、HTML5やCSSの基本知識を問う「レベル1」と、JavaScriptや動的Webページ構築などの高度な知識を問う「レベル2」の2段階です。レベル2はレベル1の認定取得が前提となるため、まずはレベル1から順に進める形になります。

公式が示す学習期間の目安はレベル1で3か月〜半年程度、レベル2で半年〜1年程度です。Web制作やフロントエンド開発の基礎を体系的に固めたい方に向いていますが、腰を据えて取り組む前提の資格といえます。

もう一点注意したいのは、認定の有効期限が5年間である点です。期限を過ぎたあとも証明として使い続けたい場合は、再認定が前提になります。

項目内容
受験料16,500円(レベル1・レベル2共通)
合格率非公表
学習時間の目安レベル1:3か月〜半年程度/レベル2:半年〜1年程度(レベル1の認定取得が前提)

ウェブ解析士認定試験

ウェブ解析士認定試験は、アクセス解析やWebマーケティングの知識を問う民間資格です。試験は60分60問の4択形式で、公式テキストの内容から出題されます。GA4の操作と活用も出題範囲に含まれるため、公開後のサイト改善まで踏み込んだ知識が身につきます。

Webサイトを「作って終わり」にせず成果につなげる視点を学べるため、制作スキルに加えて提案力でも差別化を図りたい方に向いています。

費用面では、試験が公式テキストから出題される都合上、テキスト購入が実質的な前提になる点に注意が必要です。また、資格を維持するには、取得の翌年度以降、毎年のフォローアップテスト合格と年会費(6,600円・税込)の支払いが必要になります。

フォローアップテストは無料で、合格するまで何度でも受験できます。なお、取得初年度は年会費が免除され、フォローアップテストの受験もありません。

項目内容
受験料17,600円(税込)
※別途、公式テキスト4,400円(税込)
合格率非公表
学習時間の目安40〜50時間程度
(公式サイト掲載の合格者インタビューより)


Photoshopクリエイター能力認定試験

Photoshopクリエイター能力認定試験は、画像編集ソフト「Photoshop」の操作スキルを測る実践的な民間資格です。指示に従ってバナー制作や画像加工などを行う実技中心の内容で、公開試験は自宅から受けられるリモートWebテストとして実施されます。

難易度は基礎的なスタンダードと、知識問題も加わるエキスパートに分かれています。写真の切り抜きや合成といった案件を扱いたい方にとっては、学習そのものが実務訓練になります。

ただし、この試験が証明するのは「ソフトの正確な操作力」です。ゼロからWebサイト全体を設計するデザイン力とは別物である点は押さえておいてください。

項目内容
受験料スタンダード:8,100円/エキスパート:9,100円
合格率73.0%(2025年度平均合格率)
学習時間の目安公式の記載なし


Illustratorクリエイター能力認定試験

Illustratorクリエイター能力認定試験は、Adobe Illustratorの操作スキルを証明できる民間資格です。ロゴやアイコン、イラスト制作に必要なベクター画像の作成技術を問う試験で、スタンダードとエキスパートの2段階があります。

実技を中心にIllustratorの操作力を評価するため、ツールを使いこなせることを具体的に示せます。

Photoshopクリエイター能力認定試験と迷った場合は、扱いたい案件で選ぶと回り道になりません。バナーや写真加工が中心ならPhotoshop、ロゴや図版制作にも広げたいならIllustratorが優先候補になります。

項目内容
受験料スタンダード:8,100円/エキスパート:9,100円
合格率72.1%(2025年度平均合格率)
学習時間の目安公式の記載なし


アドビ認定プロフェッショナル(ACP)

アドビ認定プロフェッショナル(ACP)は、PhotoshopやIllustratorなど、ソフトごとに受験できるAdobe公式の国際資格です。全国の試験会場のコンピュータを使うCBT形式で、前半の選択問題セクションと後半の操作問題セクションで構成されています。

対象ソフトはPhotoshop、Illustrator、Premiere Pro、Adobe Expressの4種類です。1ソフトずつ受験できるため、自分に必要なものだけに絞れる点が使いやすいところです。

ただし、証明できるのはソフトの操作スキルに限られます。Webデザインの現場ではFigmaを使う場面も増えているため、ACPだけで現場のツール要件を満たせるわけではない点は理解しておいてください。

項目内容
受験料12,980円(学割9,680円)
合格率非公表
学習時間の目安1ソフトあたり15時間程度
(Adobe認定スクールの対策講座時間より)


Webデザイナー検定

Webデザイナー検定は、Webサイトの企画・制作・運用までの一連の流れを体系的に学べる民間資格です。知識を中心に評価する試験で、難易度はベーシックとエキスパートの2種類に分かれています。

HTML・CSSの基礎や情報設計、デザイン、運用など幅広い分野を扱うため、Web制作全体の地図を先に頭へ入れたい方に向いています。全体像を把握しておくと、あとから学ぶ個別スキルの位置づけを理解しやすくなります。

項目内容
受験料ベーシック:6,050円/エキスパート:7,150円(いずれも税込)
合格率ベーシック:65%/エキスパート:30%(2024年)
学習時間の目安公式の記載なし


色彩検定

出典:色彩検定

色彩検定は、文部科学省後援のもと実施される民間資格で、色彩理論や配色の基礎を体系的に学べます。1〜3級とUC級(色のユニバーサルデザイン)があり、Webデザインだけでなく、グラフィックやインテリアなど幅広い分野で活かせます。

配色を感覚ではなく理論に基づいて考えられるようになるため、「なぜこの色を選んだのか」をクライアントに説明できるようになります。

試験は知識問題が中心のため、制作スキルそのものを証明する資格ではありません。デザインの判断に根拠を持たせたい方向けの資格と考えてください。

項目内容
受験料3級:7,000円/2級:10,000円/1級:15,000円/UC級:6,000円(いずれも税込)
合格率3級:75.7%/2級:72.2%/1級:58.6%/UC級:76.6%(いずれも2025年度)
学習時間の目安公式の記載なし

目的別|自分に合う資格の選び方

Webデザイナー向けの資格は、目指す働き方によって選ぶべき種類が異なります。知名度や難易度だけで選ぶのではなく、「資格を取得して何につなげたいか」を基準に考えることが重要です。

【目的別におすすめの資格】

迷った場合は、資格取得だけを目的にするのではなく、制作物づくりと実務で使えるスキルも同時に身につけられる学習方法を選ぶのがおすすめです。

資格取得やスクールで学ぶべきか迷っている方は、スクール比較ナビの無料相談をご利用ください。あなたの目的や目指す働き方に合わせて、学習方法をご案内します。

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資格より優先したい|Webデザイナーに求められる5つのスキル


Webデザイナーとして評価されるのは、資格の有無だけではありません。ここでは、実務で求められる代表的なスキルを5つ紹介します。

デザインの基礎知識

Webデザインでは、レイアウトや配色、タイポグラフィなどの基礎知識が欠かせません。デザインの意図を理論的に理解することで、見た目だけでなく、使いやすさも意識した制作ができるようになります。

【デザイン基礎で押さえたい要素】

  • 情報を整理して配置するレイアウトの考え方
  • 目的や印象に合わせた配色の選び方
  • 読みやすさを支えるフォント・文字組みの知識

色彩検定などの資格は、この基礎知識を体系立てて学ぶきっかけとして活用できます。

Figma・Photoshopなどのデザインツールスキル

Webデザイナーには、デザインツールを使いこなすスキルが必須です。近年はFigmaを指定する求人・案件が増えており、UIデザインの標準ツールになりつつあります。一方で、画像加工やバナー制作ではPhotoshop、ロゴやイラスト制作ではIllustratorを使う場面も多く残っています。

複数のツールを使い分けられると、対応できる仕事の幅が広がります。

【身につけたいツールスキル】

ツール系の資格は操作の習熟度を示せますが、実案件では速く正確に作れるかどうかも問われます。

HTML・CSSのコーディングスキル

デザインしたものを実際にブラウザ上で表示できるWebページへ変換するには、HTML・CSSの理解が必要です。

近年はノーコードツールの普及により、デザイン制作だけで案件を受けるケースもあります。ただしHTML・CSSの知識があると、デザインの実装可否をその場で判断したり、制作会社やエンジニアとスムーズに連携したりできます

【コーディングで求められる力】

Webクリエイター能力認定試験やHTML5プロフェッショナル認定試験は、この分野の知識を示す手段になります。

UI・UXの基礎知識

Webデザインでは、見た目の美しさだけでなく、ユーザーが使いやすい設計も重要です。UIはボタン配置や配色などの操作画面、UXはサービス利用時の体験全体を指します。

これらを理解することで、ユーザーの目的達成につながるWebサイトやLPを提案できるようになります。なお、UI・UXは資格で評価されるよりも、実際の制作や改善を通じて磨く実務スキルです。

【UI・UXで意識したい視点】

ポートフォリオ・制作実績

Webデザイナーを目指すうえで、最終的に評価を左右するのがポートフォリオです。採用担当者やクライアントは、資格よりも「実際にどのような制作物を作れるか」を見ています。

制作物のクオリティだけでなく、デザインの意図や課題解決の考え方まで伝えられると、実務スキルの裏づけになります。まずは自信を持って見せられる作品を用意することが、資格取得よりも優先度の高い準備です。

【ポートフォリオで示したいこと】

Webデザイナーの資格を取得する前に知っておきたい注意点

資格はスキルの証明に役立つ一方で、取得するだけで実務で評価されるわけではありません。ここからは、資格取得を検討する前に知っておきたい3つの注意点を解説します。

資格だけで就職・案件獲得は難しい

資格は基礎知識の裏づけにはなりますが、それだけで就職や案件獲得につながるわけではありません

採用担当者やクライアントが判断材料にするのは、実際の制作物です。資格取得に加えて制作経験を積み、実践力を示せる状態を目指しましょう。

資格だけでは実践的なデザインスキルは身につきにくい

資格の学習は知識の習得が中心です。Webデザインの上達には、実際に手を動かして作品を作るプロセスが欠かせません。

資格勉強と並行して作品制作や実務ツールの操作に取り組むことで、知識を実践的なスキルへつなげられます。

Webデザインの知識やツールは日々アップデートされる

Web業界は技術やデザインツールの変化が速く、資格取得時に身につけた知識だけで長く対応できるとは限りません。

新しいツールやトレンドを継続的に学び、実際の制作を通じてスキルを更新していく姿勢が重要です。資格が証明するのは取得時点の知識であり、その後も学び続けることで実務に活かせるスキルになります。

Webデザイナーの資格に関するよくある質問

ここからは、資格の必要性や学習方法、就職・転職での活かし方など、Webデザイナーの資格に関する質問にお答えします。

Webデザイナーの資格は意味ないと言われるのはなぜ?

採用や発注の判断が制作物中心で行われるためです。資格は知識の裏づけにはなりますが、単体では「作れること」を示せません。資格学習と並行して制作物を用意することで、はじめて評価につながります。

初心者はどの資格から取得するのがおすすめ?

経験からのスタートであれば、実務経験を問わず受験できるウェブデザイン技能検定3級や、1ソフトずつ受験できるアドビ認定プロフェッショナル(ACP)から検討するケースが多く見られます。まずは学習の入口として、基礎を体系的に学べるものを選ぶと無理なく進められます。

国家資格と民間資格に違いはある?

国家資格・国家検定は国が定めた基準にもとづく認定で、社会的な認知度が比較的高い傾向があります。一方で民間資格は、特定ツールや専門分野に特化したものが多く、実務に直結しやすいのが特徴です。どちらが優れているというより、証明したい領域に合わせて選ぶことになります。

資格があれば就職・転職に有利になる?

資格は就職・転職でプラスに働くことがあります。たとえばITパスポートのような国家資格は、応募要項の条件や歓迎資格として記載されることがあります。

ただし、Webデザイナーの採用で最も重視されるのは制作実績です。資格だけで採用が決まるわけではなく、制作物とあわせて提示することで評価されやすくなります。

資格取得に必要な学習時間はどのくらい?

資格の種類や難易度によって異なりますが、入門レベルであれば20〜50時間程度、上位級では100時間以上の学習が必要になることもあります。

ただし、資格取得とWebデザイナーとして必要な実務スキルは別です。スクール比較ナビの調査では、Webデザインの基礎を身につけるまでに必要な学習時間は300時間前後が目安でした。資格取得だけでなく、デザイン制作やポートフォリオ作成にも時間をかけることが欠かせません。

資格取得にかかる費用はどのくらい?

資格取得にかかる費用は、数千円で受験できるものから、テキストや講座の購入が前提で数万円になるものまで幅があります。今回紹介した資格の受験料は次のとおりです。

資格名受験料
ウェブデザイン技能検定3級:学科6,000円+実技9,000円/2級:学科7,000円+実技17,500円/1級:学科8,000円+実技27,000円
ITパスポート試験7,500円
Webクリエイター能力認定試験スタンダード:6,400円/エキスパート:8,000円
HTML5プロフェッショナル認定試験16,500円(レベル1・レベル2共通)
ウェブ解析士認定試験17,600円(別途、公式テキスト4,400円)
Photoshopクリエイター能力認定試験スタンダード:8,100円/エキスパート:9,100円
Illustratorクリエイター能力認定試験スタンダード:8,100円/エキスパート:9,100円
アドビ認定プロフェッショナル(ACP)12,980円(学割9,680円)
Webデザイナー検定ベーシック:6,050円/エキスパート:7,150円
色彩検定3級:7,000円/2級:10,000円/1級:15,000円/UC級:6,000円

まとめ

Webデザイナーに資格は必須ではありません。就職・転職や副業で基礎知識や学習意欲を伝えられる場面はありますが、採用や案件獲得で判断材料になるのは制作実績です。資格は実力を補強する材料として活用するのが現実的です。

また、資格によって学べる内容は異なるため、自分の目的に合ったものを選ぶことが重要です。デザインツールの操作やコーディング、作品づくりといった実践的な学習も並行して進めることで、Webデザイナーとしての力を着実に身につけられます。

どの資格やスクールが自分に合うか迷ったときは、スクール比較ナビにご相談ください。学習目的・予算・目指す働き方をうかがったうえで、自分に合った学び方を一緒に整理します。

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